
生卵。
生卵を挟んだ。
なんとなく怖くて敬遠してきた生卵。
そろそろ生卵と向き合える気がしたのである。
味付けはシオコショー。
朝から事故るのか?
高鳴る胸の鼓動を押さえつけ、卵をパンの上に割り落とす。
毎回思うが、食パンに食材を置くとそれだけで絵になるのである。
一時の絵画を楽しみつつ、更にパンをのせ、
慎重に我がトラメジーノの上ぶたをおろし挟んでいく。
“天使のように繊細に、悪魔のように大胆に”
これはウォーズマンがケビンマスクに授けた教訓である。
火を入れる。
どれくらい火を通せばいいのか、見当がつかないばかりか、
パンが焦げるというリミット付きである。
ホットサンドは難しい。
結果、生卵に近い目玉焼きのようなものが
挟まれ焼かれていた。
がしかし、これかまなかなかイケたのであった。
結論。
生卵を挟んで目玉焼きをつくれたら、ホットサンド一人前とする。