
あんパン。
あんパンを挟んだ。
あんことパン。
あんことパンである。
和洋折衷、和魂洋才の具現化、それがあんパンであろう。
あんパンはそのような意味でつくづく日本的であるよなぁと思うものである。
それをばホットサンドにするというのは、
パン(洋)→あんパン(和)→あんパンのホットサンド(洋?)
という「洋」へとあんパンを送りかえすという試みに他ならない。
従来の直線的な発展ではなく、
もう一度洋へと戻すというのはこの運動が螺旋をなしているという事である。
ウチの台所でそんな文化的にエッヂな試みがなされていようとは誰も思うまい。
あんパンをホットサンドの具にして挟むとは、これほどまでに深淵で斬新な意味合いがあるのだ。
そんな食文化の発展に寄与できる我が身を光栄に思うものである。
食べてみて、まず気付いたのが「PAPP」である事。
つまり、パン→あんパン→パンである。
食感も表皮のカリがあって、あんパン生地の圧縮されたプッと噛み切る感じ。
あんこのツブツブ感が相まって複雑な食感を呈する。
やはり、あんこはパンに合うし、美味しいホットサンドになった。
文化的野心に富んだ今回のホットサンドは
見事に螺旋的発展を遂げたといえるのではないだろうか。
あんパンのホットサンド、是非とも体験して頂きたい。
結論。
パン→あんパン→パンで「PAPP」