
山頂書店、2017シーズン開幕。
開幕戦は雨だった。
そして、山頂では柿ピーをまき散らして。。。。
信州の長い冬が終わり、スプリングハズカム。
ようやく山頂で本屋をやっても苦ではない季節になりました。
杣Booksの2017シーズンの開幕です。
南信に初出店です!!
諏訪と高遠にまたがる名峰・守屋山へ。
意気揚々、登山口にたちました。
茅野と高遠をつなぐ杖突峠からのルートです。
辛くも楽しい搬入の始まりです。
カラマツの林の中をよーく整備された道が続いています。
普段の山仕事では道無き道を歩くので、
よーく整備された登山道のありがたさを踏みしめ、味わいます。
登山口から30分くらいで地元の方が管理している山小屋に着きました。
↑写真は小屋付近にある登山道のゲート。
最近まで雪があったらしく、このゲートからしばらくはぬかるみが酷かった。
ふぬふぬ言いながら、登っていると頰にポタリと冷たい感触が。
「?」と思いつつも歩を進めます。
またポタリ。
「はて??」。。。
こては世に言う所の雨というやつではなかろうか。
と思ったや否や、周りで雨が葉を叩く音がし出しました。
雨では本屋が開けぬではないか!
なんと無慈悲な仕打ちなのだ!!
と嘆きつつ、そうは言ってもポツリポツリ程度だったので登り進めます。
あの何もない所が山頂であろうと言う所まできた時には
小雨になっており、更に風まで吹きだしていました。
そして、、、登頂。
微妙というか、限りなくアウトな状況。
小雨プラス風の二重苦の中で私の心は
「これは状況が悪化する前に下山すべきである」という判断。
「いや、せっかく登頂して開店せぬのは勿体無い」という貧乏根性。
この2つの間で激しく揺れ動いていたのでした。
そして、決心したのです。
柿ピーを食べる事を。
しかし、柿ピーを食べても動揺していたのでしょう。
柿ピーをぶちまけてしまいました。
皆の山頂に柿ピーをぶちまけてしまいました。しかも半分以上。
山頂を汚す訳にはいかぬと
このまま柿ピーを捨て置くのは勿体無いと
一粒一粒拾って食べる事にしました。
そうしたら、雨と風がやんだのでした。
束の間ながら、開店!!
そして、柿ピーを拾い食べ続けます。
ちょうど拾い食べ終えて、また雨もパラつきだしたので
「もう降りよう」と思った所に
お客様ご来店!!!!
静岡からやってこられたグループと名古屋からこられたソロの方でした。
しかも、珍しがっていただき記念だからと、計5冊もお買い上げ。
本当にありがたいことです。
これだから山頂書店はやめられぬ。
そう思った守屋山山頂書店でありました。
おしまい。
山頂でお目にかかりました名古屋人です。
なるほど、もしも柿ピーを放置して速攻下山されていたらあの繁盛はなかったわけですね。
正直者が報われる世の中で良かったです(^^)
またどこかの山頂で!