7/17 縞枯山山頂書店

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山頂では本は売れて減る事はあれども、

本が増えることはない。

が、

縞枯山では本が増えたんです。

「どの山に出店するか、出店予告をせよ」との、ご要望頂きます。

私は体力にまかせて本棚を担ぐ事しかできないチンカス同然の本屋です。

そんなチンカスにありがたくも要望を言ってくださる。なんと、ありがたい事でありましょうか!!都度、感涙にむせぶ私であります。

 

が、所詮はチンカスな私です。全然、出店予告が出来ないのでありました。

この情けない自分を変えたい、チンカスで一生涯を終えたくない。

己に克つ!!…という不退転の決意で出店予告したのであります。

「7/16に縞枯山出店します」と。

 

そして、7/16当日。

いざ、行かん、縞枯山。と車に乗らんとした、正にその時。

いつもはシレッと「しゃい(行ってらっしゃいの意)」とクールに見送る葉月さんが、

まさかの「おーしゃーん!!(おとうさんの意)」と大号泣して、

網戸をバンバン叩いているではありませんか。

私は7/16出店を諦めたのでした。父であり、チンカスである道を選んだのです。嗚呼…

 

だいぶ、前置きが長くなりました。すみません。そんなドラマが今回の出店前日にあったのです。

さて、そんな訳で縞枯山です。

麦草峠からの搬入ルートをとりました。

ちなみに麦草峠の白駒池がJR 東日本の広告のおかげで人でエラい賑わいでした。

 

反対側であるこちらは静かです。

曇りと若干の霧でしっとりモイスチャーな感じ。

コケもいい感じ。

この森閑とした感じ、本が似合いますなぁと思いつつ、汗みどろになりながら登っていきます。

今回採用した搬入ルートだと、縞枯山へは茶臼山を経なければ行けません。

つまり、一度茶臼山に登って下りて縞枯山に登るという事。

そのアップダウンのおかげで、コースタイムの割にピリッとしていました。

縞枯山は枯れ木がカッコいいですね。

枯れ木も山の賑わいと言いますが、

縞枯山はそれが特徴なのでまさに賑わいを作っているわけです。

縞々かぁ、今度登る時はボーダー着てこないなぁなんて考えてたら、

山頂に着いてしまいました。で、即開店。

何とも地味ぃ〜な山頂でした。眺望は皆無ですね。

標識がなければ、ただの道です。

登ってこられるお客さんもあまりの地味さに大抵の人がガクッとなるのがわかるという

特異な山頂でした。

地味さ、故に皆さん、すぐ行ってしまいます。

でも、なかにはじっくりとおしゃべりをして行ってくださる方もいて。。。

まさかの本の寄贈をしてくださいました!

本当にありがとうございました!!

しかも、まだ読了してない本ですよ。太っ腹、気前いい。

かくありたいものです。カッコいい。

 

それにしても、我が杣Booksは泣き落とし戦略が基本。

つまり、「買って頂けると帰りが楽になるので、是非にお買い上げを!!」というもの。

そんな訳で本が減ることはあっても、増える事はなかったのです。

(だいたい、山に本なんて持ってこないのが普通ですしね)

ですから、山頂で本が増えるというのはかなりエポックな出来事なのです。

杣Booksに山頂で本を託したい方がいましたら、ぜひお預けください。

イジワルで10冊とか無しです、1人1冊までとしましょう(笑)

 

やり続けていると、色んな事が起きますね。

予想だにしない事って、面白いなぁ。

そんな縞枯山山頂書店なのでありました。

(ちなみに7冊の売り上げ、毎度ありがとうございました〜)

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