
- 『なぜ、桜木がそこにいるんだぁ!?』
…とは国民的名作漫画・スラムダンクでのあまりにも有名なツッコミです。
『なぜ、杣Booksがそこにいるんだぁ!?』
…と言われたくて日本橋に行きました。
先週の土曜日(10/21)に日本橋のBETTARA STANDに行ってきました。
本との土曜日なるイベントに出店してきたのです。主催者の方にお声掛け頂いたのです。ありがたい話ですね、ホント。しかし、お誘い頂いた瞬間に次のように思いました。
「なんか東京だし、
なんかオシャレそうだし、
なんか全然山じゃない(当たり前)」
つまり「場違いである」と私の第六感がそのありがたいお誘いにするどく警鐘を鳴らしたのでありました。
と同時に
「これは自分をいたぶるにはまたとない契機である」
と私のマゾ心がそのありがたいお誘いを全面的に諸手をあげて支持せよと甘美に囁いてもきました。
結果、第六感よりマゾ心に軍配があがったのでありました。
わざわざ上京し、気後れしまくるであろうオシャレな人々の中で出店する。周りとの落差に、オシャレさに、山頂でこそ開店して辛うじて本屋足りうる自分なのに、、、きっと肩身が狭く、居たたまれない気分になるであろうなぁ。そう思っただけでゾクゾクが止まらなかったのであります。
そのような心境で開店しました。
「本との土曜日」の今回のテーマは“山の本、山と本”。
集合時間に少し遅刻してしまい、私はいきなり自らを追い込んでしまいました。他の出店者さんはなんだか、やっぱりオシャレ。居たたまれなくなります(笑)
あいにくの雨でしたが、お客さんも来てくれました。でも、皆、山では見かけない感じで私は居たたまれなくなります(笑)
居たたまれなくとも本を売りたい。と言うか、本を介して人と話をしたいが為に本屋をやっていると言っても過言ではないのです。自分でも謎の欲求です。
そのようなわけで、本屋な時の私はおしゃべりクソヤローと化します。その本が如何に面白いかを滔々と、くどくどと話す。
今回もたくさん話してしまいました。もうアウェーとか場違いとか、どうでもよくなってましたね(笑)
それにおしゃべりしていて、更にお客さんがきた時に隣の出店者さんが「この本屋さんはね、山頂に本棚担いでくんですよ~」と私の事を説明してくれたりしました。ありがたいことです。
本売るの楽しいし、本をダシにして話すの楽しいし、本を介して人に会えるのが嬉しいなぁと再確認しました。
今、経済活動と言うと非人間的な感じがしますがこういう小商いをやると、経済ってのはコミュニケーションの一種なのだなぁと言うのがしみじみわかります。
「本との土曜日」、素敵でした。ふくふくした気持ちになれます。ただ、喋りすぎで喉は崩壊したけれど。
あ、皆は「なぜ、杣Booksがそこにいるんだぁ!?」って思ってくれたのでしょうか。思ってくれていたらいいなぁ(笑)
…とそんな街場への出店の話でした。
おしまい。