本拠地・信州は寒すぎる。信州での年内営業はもはや無理。
ならば、温暖な故郷・東京の山で営業すればいいではないか。そうだ、そうだ、そうしよう♪
と言う訳での、日の出山。
「ホ、ホワイト大晦日だと?にしても、寒い…こんな筈ではなかった。俺はこんな事は望んではいなかった」
登山口でちらちら舞っている雪を見ながら、そう思っていた。
「そもそもの思惑」が最初から曇り、低温、そして雪と言う3重苦により粉砕されてのスタート。神様も粋な計らいをなさりますね。しかし、人間風情の私にはまだまだ「神様の粋」が理解出来ません。いつか理解したいものです。
とにもかくにも、歳末小売り出しをすべく、日の出山山頂を目指します。もっとも一般的なつるつる温泉前からのルートからです。だいたい90分くらいの道程。
今日は静岡にいる林業仲間が遊びに来てくれたので一緒に山頂を目指します。彼がいなかったら今日は早々に帰っていた事でしょう、ありがとう、友よ。
歩き出したら雪もやみ、テクテクと舗装路の登山道を行きます。お互いの積もる話を話していたら、山頂についていました。
さぁ、開店だ。
と意気込んだ所で、
天から白いものが…神様の粋な計らい再び…
嗚呼、神様の粋がわからない。
へこたれずに開店。無粋にも開店。
幸いにも山頂には我々以外にも人間がおりました。いつも通り、おどおどしながら「本屋です」と威勢悪く言ってみます。それにしても、寒い。山頂の四阿屋に備え付けてあった気温計を見てみたら0℃…
寒さと雪を逃れてきたはずなのになぁ。
低温下で友と粘ってみたものの、一時間で限界を向かえ閉店下山。
下山するにつれ回復する天候。最後まで神様の粋に翻弄され続けた本年最後の山頂書店なのでありました。
来年もさして何の展望も計画もなく、
悪ノリと衝動でやっていきたいと思います。どうぞ、来年も杣Booksをよろしくお願いいたします。
それでは、皆様、良いお年を。