
2018山頂書店開幕しました。
やはり本店である太郎山から
始めなければなりますまい。
春であります。
ようやく我が信州は上田の地も暖かくなってまいりました。虫がモゾモゾと動き出すが如く、杣Booksも始動です。
やはり、シーズンインは本店でしょうと言う訳でして上田のシンボルマウンテンこと太郎山山頂書店です。やはり、こう思い立ってすぐに登れるというのは太郎山の良きところですね。
ルートはお馴染みの「裏参道ルート」です。本棚を担いで登っても山頂まで1時間強くらい。
小さい書店員も久々に登場です。しかも、前日から「イラッシャイマセー」の練習までするという熱のいれようでした。完登は出来なかったけど格段に歩けるようになりました。裏参道ルートは小さい人(うちの人は現在2歳半)でも安心して歩けます。
登った日、花はダンコウバイの黄色くらいしかありませんでした。芽吹きも全然でしたが、その代わり鳥がよく見えるのです。ミソサザイのさえずりなどを聞くと「春だなぁ」としみじみ思いますね。春の陽射し心地良いし。
で、「ちょっと疲れたかな」と思う位に山頂に着きました。
↑ここ大事。
これが太郎山の良さなんじゃないかと思う訳です。このほどほどさ加減が絶妙なんですよね。
さて、たどり着いた山頂。
予定通りお昼ちょい前。チラホラお弁当をひろげ寛いでいる人がおります。
今日は上田市街をバックにお店を設置。
よきかな、よきかな。
あとはお客を待つばかり。相変わらず開店すると周囲の人から「ギョッ」という音が聞こえてくる気がします(笑)そして、「ギョッ」としてから見なかった事にしようと目をそらす(笑)で、私は少しスミマセンと思う(笑)そういった一連の流れを懐かしんで今シーズン開幕です。
そんなような訳でして、遠巻きに警戒と好奇の目を感じつつ、本棚の本を読んでみます。怪しいモノじゃないよアピールです。
↑手に取ったのは元祖乗り鉄(鉄道オタク)の内田百けん先生の『阿房列車』です。こんな書き出しで始まります。
“阿房と云うのは、人の思わくに調子を合わせてそう云うだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考えていない。”
(『阿房列車』より)
山頂で書店をするという阿房真っ最中な私ですが、自嘲気味に阿房と言ってみたりするけど自分は至ってマジメですから百けん先生の言葉が心にしみました。ジーンとしていたら、恐る恐るお客さんが来てくれました!
で、畦地さんのこの本をお買い上げ頂きました。嬉しい。ジーン。
と言うのも、これは昨年の伝説的イベント(私のなかの)TBC2017で太郎山山頂で本屋仲間から仕入れた本だったからです。
太郎山山頂で仕入れた本が太郎山山頂で他の人の手に渡っていく。なんかジーンとしました。ジーン。
これを皮切りにバンバン売れたぜ!!…なーんて都合の良い話はなく(笑)いつものように適度に警戒されつつも、寄ってくれる方もいて終わってみれば7冊も売れました!!
そんなような太郎山山頂書店なのでした。今年もこんな調子でやってきます。よろしくお願いいたします。
おしまい。