
築北村の山で文化祭、再び!!
調子に乗って開催したものの。。。
主催者たちの天狗になった鼻は果たしてへし折られたのか。
渾身のレポート。
想定を上回る盛り上がりにすっかり気をよくした主催者(杣くんと芋煮くん)は
少し調子に乗りました。
すみません、嘘をつきました。
かなり調子に乗りました。
で、そのノリのまま『山頂で調子に乗って文化祭』を企画したのです。
『山頂で調子に乗って文化祭』とは。。。
今回の会場となるのは冠着山(姨捨山)標高1252m。
筑北村と千曲市にまたがる山です。
前回と同じスタイルを踏襲し、山頂で杣Booksを開店し、その横で芋煮を振る舞う。
あとは勝手に来て各々が各々の好きなように各々の文化を披露してください。
最低限、本が読めて、芋煮が食べられます。
…という事をフェイスブックのイベントページで消極的に広報しました(笑)
調子に乗ってるので強気なのです。
そうして、迎えた文化祭当日。。。
ウェルカムカボチャ。
杣Books。
そして、芋煮くん。
使ったルートは「鳥居平ルート」。最短ルートで約40分で山頂に着けます。
よぉ~~く整備され、起伏も優しくとても歩きやすい道。
が、スタートから私はいきなりのシャリバテ、芋煮くんは荷物の重さにやられて亀ペース。
実は芋煮くん、だし汁やら具材やらを前回より多く担ぎ上げる為に、
杣Booksより荷物が重かったのです。なんという男気、なんという義侠心でしょうか。
そんなに振る舞いたいなんて、知らなかった。
私はすっかり感心し、今後は芋煮くんなどと呼ばず、
心からの敬意をこめて「芋兄(いもにい)」と呼ぶことにしました。
そんなこんなで、いつもよりハァハァ言いながら、登頂。
さぁ、開祭だ!!
山頂には既に出店者さんが!?
はるばる山梨から出店してくださった『出張喫茶くつろーぐ』さんです。
背中で語っていますね。渋いですね。カッコいいですね。
何よりも一番遠くからなのに一番乗りだったのにしびれましたね。
手織りのストールの『織り婆』さん。
事前にFBで告知してくれてた時に「おりばばぁ」の屋号にかなりの衝撃を受けたのですが
これは正しくは「オリヴァー」と発音するのだと聞いて、また衝撃を受けたのでした。
超破格で素敵ストールを売りさばいていました(笑)
前回に続き、出店してくれた独学系藁細工の『藁くん』。
今回も飄々と藁を編み上げて、飄々と正月飾りやらリースやらを作ってくれました。
染織作家さんもまさかの出店。すみません、屋号を伺い忘れてました。
超素敵ブックカバーを持ってきてくれました。
染めの話がかなーり面白かったなぁ。素敵だなぁ。
登山口のカボチャも作ってくれた、『やまのぱんだ』さん。
1個3kgもあるカボチャを数日前に上って山頂にデポっておくという入念な仕込み。
並々ならぬ執念を発揮してくれました。
持参したセラミックナイフが折れるというハプニングにもめげず、
ジャックオーランタンを彫り上げてくれました。クオリティがとても高い。
クッキーも振る舞ってくれました。ごちそうさまでした。
杣Booksのロゴと看板を作ってくれたムッシュも来てくれました。
鳴り物(ギター)を担いできて、まさに鳴り物入りの参加。
「西新宿の親父の唄」をリクエストしたのですが、頑なに拒否されました。
が、杣Booksのテーマソングを作曲してくれました(たぶん近日公開予定(笑))
そして、我らが芋煮くん改め『芋兄』。
今回は増量のみならず、具材にゴボウが加わるという充実ぶり。
〆のうどんやカレールウも担いでくるという完璧さ。
おかげで皆、腹いっぱいで下山でした。ありがとう、芋兄!!
で、一応、杣Booksも開店。
冠着山山頂書店。
ほとんど店番せず、出店者さんや来場者さんと話して営業放棄。
し・か・し
『ルーヴルの猫』(松本大洋)
文化っぽいと思って担いで来たので選んでもらえて超嬉しかったです。
『自然図鑑』(福音館書店)
写真撮り忘れたけど、
彼の父君は『寄生虫図鑑』というハードコアな一冊を買ってくれました。
『くう・ねる・のぐそ』(伊沢正名)
読まずには死ねない大名著『くう・ねる・のぐそ』を手に取ってくれました。
とても嬉しい。
…とちゃっかり商売をしていました。
皆さん、お買い上げありがとうございました。
これで帰りは少し軽くなるぁと思っていましたら、
『ミクロコスモス』(大橋弘/つかだま書房)
なんと本をもらいました。しかも2冊も!!
杣Books史上二度目です。山頂で杣Booksの棚に本が増えるのは(笑)
くれたのは上田のお隣の坂城町にある「つかだま書房」さん。
このイベントを編集者のきゅう覚で嗅ぎ当てて来てくれたのでした。
頂いた『ミクロコスモス』はコケやら地衣類の写真集。
実はコケ好きなのでとても嬉しかった。
頂いたから言うのではなく、とても良いです。
だって表紙がジャゴケですよ。たまりません。解説は蟲文庫さんだし。
天狗の鼻がまた高くなってしまった。。。
…というような訳でして、『山頂で調子に乗って文化祭』。
前回を大幅に上回る盛り上がりをみせてしまいました。
そもそも調子に乗って、足元をすくわれるはずだったのですが
こんな好結果じゃあ、主催の私と芋兄はますます増長して天狗になってしまいます。
もはや我々の天狗の鼻がへし折られるまで文化祭をやるべきなのかもしれません。
そんなような訳で、また文化祭は開祭されると思います。
ぜひ、我々の鼻をへし折りに来てください。
それでは、ありがとうございました。